共働きの子育てで便利な「病後児保育」とは?

「病後児保育」とは、病気の回復期にあり治療の必要はないけれど、保育園などには預けられない時期の子供を対象にした保育サービスです。
具体的には、回復期の子供に親などの保護者が仕事などの理由で付き添えない場合に利用できるサービスです。
各自治体が主体で運用しており、実際の預け入れ施設は、医療施設併設タイプ、保育園併設タイプ、単独タイプの3つのタイプに分かれています。
病院やクリニックなどの医療施設、保育園などがサービスを提供しています。

よく似ているサービスに病児保育がありますが、こちらは病気で治療が必要な子供のための保育サービスであり、回復期の子供は対象外となります。
したがって「病後児保育」は、病児保育の後に利用するという位置づけになります。
病児保育と同様に、子供約10人当たりに看護師などが1名以上、子供が約3人当たりに保育士が1名以上付き添うことが義務づけられており、療養中の子供を安心して預けることができます。

病後児保育の利用方法

病後児保育は自治体が管轄しているため、各自治体によって利用方法などが異なります。
利用対象者は乳幼児~小学生までですが、自治体や受け入れ施設によって小学校3年生までしか利用できないケースもあれば、小学6年生まで利用できるケースもあります。
利用料金も自治体によって差がありますが、おおよその目安は1日2,000~3,000円程度です。

利用するためには、まず事前に病後児保育を行っている施設に登録する必要があります。
その上で、実際に利用する際に、事前登録をした施設に電話などで利用申請を行います。
また、医療施設併設タイプ以外の施設では、利用直前に医師の診療を受けて、医師が作成した医師連絡票を病後児保育施設に提出しなければいけません。

このような手続きを経て、実際の利用が可能となります。
ただし、病状や混雑状況などによって、受け入れてもらえない場合もあるので注意が必要です。

共働き家庭では、子供が病気になって保育園などで預かってもらえない場合、仕事を休んで看病や付き添いを行う必要があります。
しかし、回復期が長引くと有給休暇の取得が難しいことも多々あるでしょう。
このようなときに「病後児保育」はとても助かるサービスです。

事前登録がなければ利用できませんので、近くの病後児保育施設を探し、早めに利用登録を済ませておきましょう。
病後児保育を行っている施設や利用方法などは、各自治体のホームページから確認できます。
いざというときに慌てないためにも、お住まいの自治体が提供しているサービスの内容や、利用時に必要な持ち物などを事前に確認しておきましょう。