子どもが朝ごはんを嫌がる理由

人が朝から活動をするのに、朝ごはんは欠かすことのできない食事です。
もちろん、朝に何も食べなくても活動はできますが、なんとなく眠い状態が続いたり、なにかを食べたときと比べてエネルギーが出にくかったり、いまいち活発になり切れないのは否めないという人が多いのではないでしょうか。
特に子どもの通う学校では、午後より午前の方が授業数が多いですから、そんな午前を万端の状態で過ごすためにも、朝ごはんはしっかり食べてもらいたいものです。

しかし、子どもが朝ごはんを食べたがらないときもあります。
頻繁に子どもが朝ごはんを嫌がるという家庭もあるのではないでしょうか。

朝ごはんを嫌がる理由はいくつか考えられますが、やはり大きな理由は「起きたばかりで食欲が湧かない」からでしょう。
寝起きでボーッとしており、普段は美味しそうと感じるご飯を目の前に出されても、魅力的に感じないのです。
無理に食べさせることで目が覚める効果も得られますが、朝の忙しい時間に、嫌がる子どもに無理に朝ごはんを食べさせるのも至難の業です。
ここはやはり、自主的に食べてくれるのが理想です。

他にも、「献立が好きじゃない」「食べづらいから食べたくない」という子どももいます。
小さな子どもの場合、噛む力がまだ成長しきってないことも珍しくないので、たくさん咀嚼が必要な食事だと「朝から疲れるから嫌」と感じる子も少なくないのです。
特にトーストなど、口の中の水分が減ってしまう食事は労力もかかってしまうものです。

朝ごはんを食べてくれないときにできること

朝ごはんを抜くのが習慣になってしまう前に、朝ごはんを食べてくれない場合にも、なんとか朝ごはんを食べられるような工夫をしましょう。
「寝起きで食欲がない」という理由で朝ごはんを食べない場合ならば、起床時間と朝の過ごし方を見直すといいかもしれません。
起きてからすぐに朝食を食べるのではなく、起きてから30分ほど経ってから、しっかりと目が覚めた状態で朝ごはんを食べるのです。

寝起きから30分の過ごし方ですが、通常の支度だけだと時間が余ってしまうと思います。
その分寝ていたいという子が多いと思いますので、子どもにとって朝が楽しみになる方法で起床をうながすのが良いでしょう。
例えばゲームが好きな子なら、15分だけ朝にゲームをやる許可を出すだけでも効果は抜群です。

朝ごはんの内容のせいで朝ごはんを食べたくないという子どもの場合は、献立を工夫してあげましょう。
多くのメニューを用意するのではなく、具だくさんのおにぎりやオムレツなど「1品だけ」にすることで、子どもにとって朝ごはんのハードルが下がり、食べやすくなります。