腸と美肌には関係があった

腸は、内臓の中でもかなり重要な働きをしている器官だと考えられています。
基本的に食べ物の消化だけが仕事と思われがちですが、そもそも消化の際、食べ物や飲み物から栄養や水分を吸収するのが腸の働きです。
その上で「自分にとって味方になる栄養かどうか」を判断する力も持っているので、「ただの消化器官」とは言えないでしょう。
それ以外にも、免疫機能を持っていたり、ホルモンの分泌を行っていたり、かなり重要な働きをしていることが分かっています。

そんな腸ですが、実は美肌とも関係があると最近言われるようになりました。
先程書いた通り、どんな栄養を摂取するかを決めるのは腸の働きで、その栄養をもとに細胞は作られます。
美肌は細胞のサイクルで成り立つことを考えると、腸と美肌に関係があるのも納得がいきます。
腸の状態が悪いと、それだけ肌に悪影響が出るわけです。

具体的にどんな腸の状態が悪い状態と考えられるかというと、やはり「便秘」です。
便秘は便が長い時間腸に居座ってしまう現象で、放置しておくと悪玉菌が増加し、アンモニアなどの有害物質の生成を招いてしまいます。
便秘が続くと、この有害物質は腸から吸収されてしまい、最終的に肌に辿り着きます。
この有害物質が肌荒れを引き起こす原因となってしまうため、便秘など腸内環境が悪いことは、美肌にとっても大きな問題となるのです。

おすすめの腸活の方法

腸内環境を良くするには、積極的に腸活を意識しましょう。
1つ目の押さえておきたい腸活に、「質のいい睡眠」が挙げられます。
というのも、腸は副交感神経が優位になるタイミングで活発になると言われているからです。
つまり、身体が睡眠をとっているタイミングです。
質の悪い睡眠が続いたり、そもそも寝不足になったりすると、腸の運動が低下して便秘を引き起こしてしまう可能性があるのです。

また、睡眠はとれなくても、しっかり休憩してリラックスした時間を作るだけで、副交感神経は優位になってくれます。
ストレッチして身体をほぐしたり、温かいお茶を飲んで身体を休めたりなど、日頃から日中にリラックスする時間を意識的に設けましょう。

2つ目に、適度な運動も腸活には効果的です。
運動は腸への刺激となり、腸の運動を活発化してくれます。
運動習慣がない人は、寝る前のストレッチから始めてみましょう。
少しずつ身体を動かす習慣がついてきたら、1日15分のウォーキング、お腹周りへの刺激となるスクワットを取り入れてみてください。

3つ目に、水分を意識的にとることも効果的です。
体内の水分量が増えれば、便が硬くなって便秘になってしまうことを避けられます。
寝起きの1杯、お風呂上がりの1杯などを始め、作業に集中している時でもしっかり水分をとれる意識を身につけられるといいでしょう。