子どもが野菜を嫌がるのはなんで?

育児で頭を悩ませることの多いトピックの一つが、「子どもの偏食」です。
特に野菜が嫌いという子は珍しくありませんが、健康な体作りにこそ野菜の栄養素は欠かすことができません。

子どもが野菜を嫌う大きな理由として、子どもならではの敏感な感覚が挙げられています。
苦味や酸味、渋味だけでなく、香りや食感にも子どもは大人よりずっと敏感で、これらの特徴が強い野菜に苦手意識を持ってしまうことが多いのです。
また、子どもに接する大人の中には「子どもは野菜が嫌いなもの」としてコミュニケーションをとる人も少なくありません。
その結果、食べる前から苦手意識を抱いてしまい、食わず嫌いになってしまったり、特になんとも思わなかった野菜に対しても「苦手なのかも」と思ってしまったりすることも珍しくはないようです。

子どもが野菜嫌いを克服するために

子どもは身体が小さい分、必要な野菜の摂取量も大人と比べて少ないという特徴があります。
そのため、子どもの野菜嫌いを無理に直そうとする必要はないとも言われています。
苦手な野菜を無理に食べさせるのではなく、食べられる野菜や好きな食べ物から栄養を補助しようという考え方です。
例えば、ピーマンに多く含まれるビタミンCはブロッコリーなどでも豊富に取れますし、フルーツから摂取することも可能です。
ピーマンは苦味が強くて苦手でも、ブロッコリーならマヨネーズをかけると食べてくれる、という子どもも多いでしょう。

ただし、野菜全般を食べてくれない子となると、やはり対策が必要になります。
子どもの野菜嫌いを克服するために、多くの方が取り入れているのが「細かく刻んで見えないようにする」という工夫ではないでしょうか。
この対策は、子どもがその野菜を嫌いな理由が食感にある場合にとても有効です。
毎食となると大変ですから、食感が嫌いな野菜に限り、取り入れるのが効率的かもしれません。
逆に、香りが苦手とか、味が苦手という場合には、細かく刻むことで香りや味が強く出てしまう野菜もあり、注意が必要です。

それ以外のおすすめの克服方法は、旬の野菜を取り入れることです。
旬の野菜は他の時期に比べ、甘みが増し、栄養価が高くなっていることがあります。
短期間でも、前回食べた時から子どもの味覚が変化していることも考えられますから、「前に食べた時より美味しい」「この野菜って美味しかったんだ!」と思ってくれるかもしれません。

また、「大人が美味しそうに食べている様子」を子どもにしっかり見せるのも、子どもの野菜嫌いの克服に効果的と言われています。
家族で旬の野菜を楽しむイベントを定期的に行うのもいいかもしれません。